ミュールジング:ウールの残酷性
ミュールジング(mulesing)とは、羊への蛆虫の寄生を防ぐため、子羊の臀部(陰部)の皮膚と肉を切り取ることだ。
ミュールシングは、羊を仰向けにし、四肢を完全に固定し、お尻を突き出させた状態で行われる。無麻酔で行われ、その後、治療等は行われない。
お尻の皮膚だけではない、最終的に尻尾も切る。
聞きなれない言葉であり、多くの人がウールは羊の毛を刈り取っているだけで、殺していないから動物は苦しんでいないと考えている。しかし、このミュールジングという行為を知ることより、ウールは一気に”超残酷”な素材であることに気がつく。
なぜ子羊の臀部の皮膚と肉を切り取り、血まみれにしなくてはならないのか
たくさんのウールを採るために、羊たちは皮膚の面積を増やす品種改悪がされてきた。
品種改変されたメリノ種はシワが深く、臀部・陰部のシワに糞がたまり、毛に付着しやすく、そこにウジ虫がわく。皮膚を食い破られて死ぬことがある。それを防止するためにウジ虫が湧きやすい部分の皮膚と肉を剥がす”ミュールジング”が行われる。その結果、お尻付近はつるっとした毛が生えない状態となるのだ。
名前は考案者のジョン・ミュールズ (John W. H. Mules) にちなむ。Wikipediaより
なんとも恐ろしいことを考えついたものだ。
ウジが湧くのだから、それを防ぐためにはしかたないとオーストラリアの業界は述べる。しかし、動画を見ると恐ろしい行為でありすぐにでもやめなくてはならず、すぐにでもオーストラリア産のウール製品を買わないことを決めるべきだと気がつくだろう。
規制
この残酷なミュールジングは主にオーストラリアで行われている。
イギリスでは禁止されており、ニュージーランドでは非難の声が高まりから羊毛産業界が2007年からミュールシングの段階的廃止を進めてきたが、それは完璧なものではなかった。ニュージーランドの政府(The Ministry of Primary Industries)は、一部の農家では続けられているという話を聞いたことがあると述べている。しかし2018年10月からニュージーランド政府は法の下にこれを正式に廃止した[1]。
一方ニュージーランドと同様に羊毛生産大国であるオーストラリアではミュールシングは合法のままである。オーストラリアの羊毛産業は2010年までにミュールシングを廃止すると約束していたが、2009年にその約束を放棄している[2]。
1 New Zealand prohibits the practice of mulesing in sheep.farmonline.10 Sep 2018
2 Mulesing deadline delay PUBLISHED ON: 28 JULY 2009
なくすために
代替手段は多数ある。
まずは品種改悪されたものを、使わないことだ。
畜産動物の多くに言えることであるが、儲けだけを考えた品種改変により、動物たちが苦しむことになっている。これを品種改変が少ない週に切り替えることが、アニマルウェルフェアであり、動物の健康を守ることにつながる。
その他に、お尻をクリップではさみ腐り落ちるのを待つという方法もあるが、これもまた残酷な方法だ。
さらに殺虫剤を使うという方法もあるし、よく観察をして洗う、という方法もある。
英国とニュージーランドがミュールジングを行わないことで生産を叶えているのであるから、オーストラリアでできないということはないはずであり、今すぐにでも移行する必要がある。
消費者としてそのことを伝えるためには、オーストラリア産のウールを使用しないでとメーカーに伝えることだ。
そしてメーカーは、仕入先をオーストラリア産以外のものに切り替えるべきである。
この先一切、動物性毛皮を買わない事ですね。
私も最近、この世の現実を知りました。とても残酷な世界です。皆さんで協力しましょう。
酷い!!!これは人間のする事ではない!悪魔の所業です!!!
アンゴラやカシミヤだけでなくウールまでもとは。。。
無知も罪ですね。。。反省
イギリス産とニュージーランド産に切り替えようと思います。
残酷すぎです😭
こんなの知ったら、ウール製品買えません。