モヘアのために組み敷かれ、投げられ、刈られ、殺される
モヘアというふわふわした素材、何から作られているのか、知っているでしょうか。
PETA Asiaは南アフリカの12のアンゴラ農場を調査し、その生産過程でヤギがどれほど痛めつけられているのかを2018年に明らかにしました。
この調査の後、TOPSHOPなどを持つアルカディアグループ、H&M、ZARAを持つインディテックス、GAP、フォーエバー21、アディダスなどの多くのアパレルメーカーが、そして日本のユニクロもモヘアの使用を廃止しました。しかしまだモヘアは多数流通しており、セーターやマフラー、毛布、毛糸、バカバカしいことにスーツや靴下にまで利用されています。
生産の実態
アンゴラヤギという毛足の長いヤギが利用されます。多くのモヘアは南アフリカで生産されています。生後6ヶ月の赤ちゃんのときから毛刈りが始まります。ある業者は、毛刈りが始まる前までに25%のヤギが死亡すると証言しています。
他の動物も同じですが、被食者であるヤギは押さえつけられたり、拘束されるとひどくストレスを受け恐怖します。毛刈りはヤギたちにとってすべての工程がストレスなのです。
ヤギの足や角をつかんで引きずり、床に乱暴にひっくり返し、毛を刈り取ります。初めての毛刈りを体験する赤ちゃんのヤギたちは恐怖で泣き叫びます。毛刈り作業員は時間給ではなく出来高制で、刈り取った毛の量で給料が決まります。そのため手早く乱暴に大きなハサミで毛を刈り取っていきます。もがくヤギを押さえつけ、時には肉を切り割きます。不潔な作業場で素人の作業員たちが傷を縫合しますが、麻酔や鎮痛剤は使われません。
また、毛を刈り取られたヤギは、身を守ることができません。天然の防寒着であった毛を奪われたヤギたちを家の中に入れてくれるような甘い状況ではなく、冷たい風や冷たい雨によって命を奪われます。ある業者は、1回の週末に40000頭が死んだこともあると証言しています。
また飢えや乾きのためにも死亡しています。
業者たちはその死体からもモヘアを刈り取るのです。
毛刈りの前に、農場で汚れたヤギたちは、タンクの中に投げ入れられ、頭を棒で水の中に押さえつけられて沈められます。薬剤が混ざったこの水を飲み込めば、ヤギの健康を害すことをわかっているにも関わらず、そうするのです。
また、ヤギの個体識別のために敏感な耳に針で穴を開けます。その時の痛みを訴える激しい叫び声は動画の中で確認してください。
最後は肉と革のために屠殺
5~6年、この毛刈りが繰り返された後、生き残ったヤギたちは肉と革のために殺されます。アンゴラ山羊たちは誰かわからないところに売られていくのです。
アンゴラ山羊を買い取ったある男は、意識のあるまま、鈍いナイフで首を切り、最後に首の骨を折りました。同じ男は別のヤギの首を切り取り、その首を傍らに置く様子も映像に写っています。またもう1頭は、最初の切断の後、1分間以上も蹴られ続けました。このようななんの慈悲も福祉もない中で、モヘアを刈り取られ使い捨てられたヤギたちは、苦しみ、痛み、恐怖の中で殺されていくのです。
その他のヤギたちは、屠殺場に送られ、電撃でスタニングされた後、逆さ吊りにされ、血を抜かれ、皮を剥がされます。
もしあなたが、調査映像に出てくるヤギたちの悲鳴を聞き続けていられないのであれば、どうか、この残酷な惨状をなくすための行動をとってください。
- モヘア製品を一切買わないこと
- モヘア製品を一切売らないこと
- モヘア製品を売っているアパレルメーカーに意見を届けること
- モヘア製品を売っているデパートやショッピングモールに意見を届けること
- まだモヘアの生産の実態を知らない誰かに、この動画、情報をしらせること
モヘアに限らず残酷な産業のため殺された動物への残虐行為を止められるかどうかは、わたしたち次第です。
モヘアでできた全ての製品、動物から強制的に奪って作った全ての製品を決して買わないと、一人でも多くの人が決心すれば変わります。
あなたの行動で苦しむ動物たちを救うことができるのです。
翻訳協力:Ikuro Oshima
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