残酷さを隠した”ファーウール”を使い続ける国内中堅アパレル企業、意見を届けよう
デパートや駅ビルで常に見つけるブランドが、動物に残酷な素材を使い続けています。毛皮にされるキツネやタヌキの毛の部分だけを使った、ラクーンウール(チャイニーズラクーンウール)やフォックスウールを編み込んだセーター、ニットが未だに多数売られています。
ファーウールとは、毛皮にされるために繁殖され飼育されるタヌキやキツネの皮を捨て毛の部分だけを利用しているもので、ウールのような使い方をされています。毛皮農場が非常に凄惨であるように、ファーウールのために飼育される動物も同様です。これらの素材のトレーサビリティは正確にできていないにも関わらず、扱い続ける日本の有名なブランドが多数あります。また、これらファーウールはより小規模でどの会社が運営しているのかもわからないようなアパレルブランドでも使われるようになってしまっています。
毛皮の取扱自体は少なくなっていますが、ファーウールという、より消費者が残酷さに気が付きにく素材に形を変え、動物の苦しみを継続させているのです。これらのアパレル企業の中には、サステナビリティなどを謳っている企業もあります。しかしいまやサステナビリティやSDGsは上場している企業であれば謳っていなければ株価に影響したり、ESG投資を獲得できない要因でもあります。行動が伴っていなければサステナビリティに関して言っている”良いこと”も、そしてその企業も信頼することはできません。
「すべてにおいて”人”ありき」と謳っている企業もありますが、人以外の動物は配慮しないと宣言しているようにすら聞こえてきます。
これらの企業のほとんどは、毛皮自体は取り扱いをしていません。なぜか。それは、人々が「NO」を突きつけ、それを企業や店舗で伝え続けたからです。
皆さんの力が必要です。
ラクーンウール、フォックスウール、ラビットウールを使った商品を見つけたらそのブランド、企業、テナントとして入っている場合はそのモールやデパート、通販サイトで見かけた場合は通販サイトの運営会社にも意見を届けてください。