COVID-19感染爆発によるミンクの殺処分、450万頭を超える見込み
新型コロナウイルス感染によるミンクの大量虐殺は今も続いている。7月28日の段階で114万頭が殺されたと報告したが、いまやその数は400万頭を超えた。
デンマークでは7月までに3農場で20700頭が殺された後、検査を継続し、10月から101農場約250万頭が殺されている最中である1。
FUR FREE ALLIANCEの報告では、オランダでは67のミンク農場で約2,681,904頭が殺され、スペインではアラゴンの1農場で92,700頭のミンクが殺され、アメリカ合衆国ではユタ州で9農場、ウィスコンシンとミシガン州でそれぞれ1農場で感染が確認されており、大々的な殺処分はなされなかったが感染によって少なくとも12,000頭が死亡した2と報じられている。
現在の感染のホットスポットはデンマークである。政府はこのサイトではミンク農場の場所と数、感染状況を把握できるようにしているなど、重大なトピックスに発展していることがわかる。それもそのはずで、デンマークは世界第2位のミンクの毛皮生産国であり、その数年間1700万頭が犠牲になっている。新型コロナウイルスでの殺処分はニュースになるが、毎年同じ方法で殺される1700万頭が問題にならないことはおかしいだろう。一刻も早くこの産業自体をなくさなくてはならない。
毛皮農家や毛皮の消費者は、この感染爆発の一因を担っている。ただ、ただ、犠牲になっているのは、ミンクたちだ。彼らには1頭1頭個性があり、感情があり、私達とコミュニケーションもでき、私達よりも優れた能力も持っていることをわすれてはならない。殺せば済む話ではない。尊い命、尊い1頭1頭の存在を、産業利用すべきではないのだ。
ミンク農場を廃業させるのも、毛皮という素材がアパレル企業や消費者の選択から消えることも当たり前のことだ。それだけではなく、これらに加担してきた人々や企業は、次の犠牲、つまり他の集約的畜産をなくすための努力をしなくてはならないのではないか。殺して終わりとは、ずいぶん無責任な話だ。
今、日本中の元ミンク農家は廃業しておいてよかったと思っているに違いない。動物を集約的に飼育し利用する産業は、早めに切り替え、やめていったほうがいい。次はミンクではなく、鶏かもしれないし、豚かもしれないし、うずらかもしれない。
*1 https://pandemic.internationalsos.com/reports/mink-farm-employee-tests-positive-for-covid-19-jun-17-2020?page=5
*2 https://www.independent.co.uk/news/world/americas/coronavirus-covid-mink-fur-farms-utah-wisconsin-b918282.html
殺し、虐殺、虐待、不要な苦しみの連鎖を止めるには、我々一人一人の行動が必要デス🌈🌎苦しいけど踏ん張りましょう、生きて、幸せな動物、昆虫、生きとし生けるもの達と暮らせる日まで。