114万頭以上のミンクが殺処分された
ミンク農場でのCOVID-19(新型コロナウイルス)感染が収束しない。
人間が感染すれば必死に治療を試みられるが、動物に対しては冷たく、殺害意外に選択肢はないとばかりに、全頭を殺し続けている。
オランダ
7月27日にオランダでは26番目の農場がCOVID-19に感染し、閉鎖した。また感染未確認であっても予防的に殺処分する農家もある。
殺処分されたミンクの数は実に1,035,289頭(152,737が繁殖用の母ミンク、2,115頭が繁殖用のオス)である。
スペイン
5月21日に農場の従業員がCOVID-19に感染していることが判明。その後、ミンクの検査が何度か行われた後、6月8日に陽性。その後陽性反応を示すミンクが増加。7月16日:アラゴン州政府は、農場内のすべてのミンク92,700頭を処分するよう命じた。
デンマーク
デンマークの北部北ユラン地域の3農場で感染が確認され、約2万頭が殺された。
USA
毛皮農場が多くあるウィスコンシン州は、殺処分は行われていないが、米国農業省疾病対策センターから発出されたガイダンスを回覧し、警戒を示す通知が行われている。
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オランダは毛皮農場が2023年までに閉鎖される予定であったがこれを前倒しする。今年いっぱいでオランダからすべての毛皮農場が閉鎖される。
これは世界中で起きるべきことだ。人々の命を脅かしながらファー製品を身につける必要はあるのか。
中国では北京大学が1月にミンクが中間宿主ではないかとする研究を発表しているが、これはあながち外れていないかもしれない。以前のSARS-CoV-1でもハクビシンだけでなく毛皮用に飼育されるたぬき(ラクーンドッグ)の感染が確認されており、劣悪な毛皮農場でウイルスが進化し続けている可能性がある。今後も、新たな、また毒性の強いウイルスが進化し生まれる可能性がある。
動物を集約的に飼育し続けるということは、この脅威と共生し続けるということとイコールである。
今回のCOVID-19のパンデミックで多くの人が苦しみ、亡くなり、また経済的にも多くの人が追い詰められている。これは私達の消費が作り出したことではないのか。私達の動物利用という悪癖が生み出した人災ではないのか。
動物性の素材、食材の生産と消費を大幅に減らし、残る少量の動物利用はアニマルウェルフェアがとにかく高い状態に保つことが求められる。
いっそ、動物利用そのものをやめてしまったほうが楽というものだ。
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[…] 新型コロナウイルス感染によるミンクの大量虐殺は今も続いている。7月28日の段階で114万頭が殺されたと報告したが、いまやその数は400万頭を超えた。 […]